ブリッジ治療

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    ブリッジ治療とは、失われた歯の両隣にある健康な歯を土台として利用し、それらの歯に被せ物を連結することで、まるで橋を架けるように人工の歯を補う治療法です。
    虫歯や歯周病、あるいは事故などで歯を失ってしまった時、そのスペースをそのままにしておくことは、見た目だけでなく、お口全体の健康、さらには全身の健康にも様々な影響を及ぼす可能性があります。

    この治療法は、歯を失った部分に「橋(ブリッジ)」を架けることに由来しており、固定式であるため、ご自身の歯に近い感覚で食事や会話を楽しむことができるのが大きな特徴です。
    歯が抜けたまま放置すると、見た目の問題はもちろんのこと、以下のような不都合が生じます。


    噛む機能の低下
    食べ物を効率よく噛み砕けなくなり、消化不良を引き起こす可能性があります。

    歯並びや噛み合わせの乱れ
    抜けたスペースに隣の歯が傾いたり、向かい合う歯が伸び出してきたりして、全体の歯並びや噛み合わせが崩れてしまうことがあります。

    発音への影響
    歯がない部分があると、息が漏れてしまい、正しい発音が難しくなることがあります。

    見た目のコンプレックス
    口元に自信が持てなくなり、人前で話したり笑ったりすることに抵抗を感じるようになることもあります。


    ブリッジ治療は、これらの問題を解決し、失われた歯の機能と自然な笑顔を取り戻すための効果的な選択肢の一つです。

     

    ブリッジ治療が必要となる主な原因:歯を失う背景

    ブリッジ治療が必要となるのは、歯を失ってしまった場合です。
    歯を失う原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が挙げられます。

     

    1. 重度の虫歯(う蝕)

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    虫歯が大きく進行し、歯の大部分が破壊されてしまったり、歯の根まで感染が広がり、修復不可能な状態になったりした結果、抜歯せざるを得なくなることがあります。
    特に、歯の根の治療をしても症状が改善しない場合や、歯が大きく崩壊して残すことができない場合には、抜歯が選択され、その後の治療としてブリッジが検討されます。

     

    2. 重度の歯周病

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    歯周病は、歯を支える歯茎や骨が破壊されていく病気です。進行すると歯がグラグラになり、最終的には支えきれずに抜け落ちてしまいます。
    日本人が歯を失う原因の多くは歯周病であり、適切な治療を受けずに放置すると、多くの歯が一度に失われる可能性もあります。
    歯周病によって歯を失った場合にも、ブリッジは選択肢となりますが、土台となる歯の歯周組織の状態が良好であることが条件となります。

     

    3. 外傷(事故など)

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    スポーツ中の事故、転倒、あるいは交通事故などにより、歯が折れたり、完全に抜け落ちてしまったりすることがあります。
    予測できない形で突然歯を失ってしまった場合にも、ブリッジ治療が検討されます。

     

    4. 先天的な歯の欠損

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    ごく稀に、生まれつき特定の歯が少ない、あるいは歯が生えてこないという先天性の異常を持つ方もいらっしゃいます。
    このような場合にも、ブリッジを用いて歯の欠損部分を補うことがあります。

    これらの原因により歯が失われ、隣接する歯が健康である場合に、ブリッジ治療が有効な選択肢となります。

     

    ブリッジの種類:素材や設計による多様な選択肢

    ブリッジは、使用する素材や設計によって様々な種類があります。
    患者様の口腔内の状態、審美性へのご希望、機能性、そしてご予算に応じて、最適なブリッジをご提案します。

     

    1. 全体的な構造による分類

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    一般的なブリッジ(固定式ブリッジ)
    失われた歯の両隣の歯を支台(土台)として削り、そこに連結された人工歯を被せる最も一般的なタイプです。
    セメントでしっかりと固定されるため、取り外しはできません。安定した噛み心地が得られます。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    延長ブリッジ(カンチレバーブリッジ)
    片側の歯のみを支台として、人工歯を片持ち梁のように延長して補うタイプです。
    主に一番奥の歯を失った場合など、片側にしか支台となる歯がない場合に検討されます。
    ただし、支台となる歯に大きな負担がかかるため、適用は慎重に検討されます。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    接着ブリッジ(メリーランドブリッジ、レジンボンドブリッジ)
    土台となる歯をほとんど削らず、人工歯の翼状の部分を裏側から接着剤で固定するタイプです。
    主に前歯の欠損で、削る量を最小限にしたい場合に用いられます。


    メリット
    歯を削る量が非常に少ない、比較的短期間で治療が完了する。

    デメリット
    噛む力に弱く外れやすい、適用できる症例が限られる、経年で変色することがある。

     

    2. 素材による分類

    ブリッジの素材は、見た目の美しさ、耐久性、費用に大きく影響します。
    保険適用となる素材と、自費診療となる素材があります。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    金属(金銀パラジウム合金など)

    保険適用となる一般的な素材です。
    強度が高く、奥歯のブリッジによく用いられます。

    メリット
    保険適用のため費用を抑えられる、強度が高い。

    デメリット
    金属色のため目立つ、金属アレルギーのリスクがある、歯茎が黒ずむことがある。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    レジン(プラスチック)前装冠(ぜんそうかん)

    保険適用で、表面にレジン(プラスチック)を貼り付けた金属のブリッジです。
    主に前歯や小臼歯(前から4番目、5番目の歯)に用いられます。

    メリット
    保険適用で前歯の見た目を改善できる。

    デメリット
    レジン部分が時間の経過とともに変色したり、吸水して劣化したりする、強度的に劣るため奥歯には不向き。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    ハイブリッドセラミック

    セラミックとレジン(プラスチック)を混ぜ合わせた素材です。
    保険適用外の自費診療となります。

    メリット
    天然の歯に近い色合いで、金属よりも見た目が自然です。
    セラミックよりも費用を抑えられます。

    デメリット
    オールセラミックに比べると審美性や耐久性が劣る、経年で多少変色することがある。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    オールセラミック(e-maxなど)

    陶器と同じセラミック素材のみで作られたブリッジです。
    保険適用外の自費診療となります。

    メリット
    天然の歯と見分けがつかないほどの透明感と色調再現性があり、非常に審美性に優れています。
    金属を一切使用しないため、金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともありません。耐久性が高く、変色しません。

    デメリット
    費用が高額になります。強い衝撃で割れる可能性がごく稀にあります。

     

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    ジルコニア(オールジルコニア、ジルコニアセラミック)

    人工ダイヤモンドとも呼ばれるジルコニアは、非常に強度が高く、耐久性に優れた素材です。
    ジルコニア単体で作る「オールジルコニア」と、ジルコニアを土台にして表面にセラミックを焼き付けた「ジルコニアセラミック」があります。保険適用外の自費診療となります。

    メリット
    非常に高い強度と耐久性を誇り、奥歯のブリッジにも適しています。
    金属アレルギーの心配がなく、審美性にも優れています。

    デメリット
    費用が高額になります。
    天然歯より硬いため、噛み合う歯がすり減る可能性を考慮することもあります。

    これらの素材の中から、患者様の治療部位、噛み合わせ、審美性のご希望、そしてご予算などを考慮し、最適なブリッジをご提案させていただきます。

     

    保険診療と自費診療の違い:費用の差と選択のポイント

    ブリッジ治療は、使用する素材や技術によって、保険診療と自費診療に分かれます。
    この違いは、費用だけでなく、ブリッジの機能性、審美性、そして耐久性にも大きく影響します。

     

    保険診療のブリッジ

    国が定めた範囲内で費用が抑えられる治療です。
    主に金銀パラジウム合金(いわゆる「銀歯」)や、前歯・小臼歯にはレジン前装冠(金属の土台にプラスチックを貼り付けたもの)が使用されます。

    メリット
    費用負担が少ないため、経済的な負担を軽減できます。

    デメリット

    見た目
    奥歯では金属が露出するため目立ちます。
    前歯でもレジンは時間の経過とともに変色したり、艶を失ったりすることがあります。

    機能性・耐久性
    使用できる素材に制限があるため、審美性や精密さに限界があります。また、金属アレルギーのリスクも考慮する必要があります。

    設計の制約
    適用できるケースや設計に制限があり、全ての歯の欠損に対応できるわけではありません。

     

    自費診療のブリッジ

    保険の制約を受けないため、患者様のご希望や口腔内の状態に合わせて、より高品質な素材や先進的な技術を選択できます。
    オールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミックなど、審美性と機能性に優れた素材を選択できます。

    メリット

    審美性
    天然の歯と見分けがつかないほどの美しい見た目を再現できます。
    金属を使用しないため、金属アレルギーの心配がなく、歯茎が黒ずむこともありません。

    機能性・耐久性
    精度が高く、フィット感に優れているため、虫歯の再発リスクを低減し、ブリッジ自体の耐久性も高まります。
    より自然な噛み心地が得られます。

    設計の自由度
    患者様一人ひとりの口腔内に合わせた最適な設計が可能です。

    デメリット
    保険適用外となるため、費用が高額になります。

    当院では、患者様のご希望と口腔内の状態を詳しくお伺いし、保険診療と自費診療それぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明した上で、患者様にとって最善の治療法をご提案させていただきます。

     

    ブリッジを作る流れ:精密な診査から丁寧な製作、そして装着へ

    ブリッジは、患者様のお口の状態に合わせて一つひとつ丁寧に作られます。
    当院では、以下のステップでブリッジ製作を進めてまいります。

    • STEP 1初診・カウンセリング・精密検査
      まず、患者様のお悩みやご希望を詳しくお伺いします。
      その後、口腔内全体の状態を診査し、レントゲン撮影などを行い、失われた歯の状況や、土台となる歯の健康状態、顎の骨の状態を詳細に確認します。
      ブリッジの適応症であるか、どのようなブリッジが最適かを診断し、治療計画をご提案します。
      この段階で、保険診療か自費診療かを含め、素材の選択や費用についても詳しくご説明いたします。
    • STEP 2土台となる歯の形成(削る処置)
      ブリッジを支える両隣の歯に、ブリッジがぴったりとフィットするように形を整えるため、歯を削る処置を行います。
      削る量は、ブリッジの種類や素材によって異なりますが、歯を失うことのデメリットと、土台となる歯への負担を考慮し、最小限に抑えるよう努めます。
    • STEP 3型取り(印象採得)
      歯を削った後、精密な型取りを行います。
      この型取りは、患者様のお口にぴったり合ったブリッジを作るために非常に重要な工程です。
      上下の歯の噛み合わせも正確に記録します。
    • STEP 4仮歯の装着
      型取り後、ブリッジが完成するまでの間、削った歯を保護し、見た目や噛む機能を一時的に補うために仮歯を装着します。
      これにより、日常生活に支障をきたすことなく、最終的なブリッジの完成を待つことができます。
    • STEP 5ブリッジの製作
      型取りのデータに基づき、歯科技工士が患者様一人ひとりに合わせたオーダーメイドのブリッジを製作します。
      自費診療のブリッジの場合、色合いや形、噛み合わせの細部までこだわり、より自然で美しい仕上がりを目指します。
    • STEP 6ブリッジの試適・装着
      完成したブリッジを実際にお口に装着し、噛み合わせやフィット感、見た目などを細かく確認します。
      患者様にご納得いただいた上で、歯科用セメントでしっかりと固定します。固定されたブリッジは、ご自身で取り外すことはできません。
    • STEP 7調整・メインテナンス
      ブリッジを装着した直後は、多少の違和感が生じることがあります。
      噛み合わせに問題がないかなどを確認するため、何度か来院していただき、必要に応じて細かな調整を行います。
      また、ブリッジを長持ちさせ、お口の健康を維持するためには、定期的な歯科医院でのメインテナンスが非常に重要です。

     

    日常のブリッジケア:清潔に保ち、長持ちさせるために

    ブリッジを長持ちさせ、お口の健康を維持するためには、毎日の適切なケアが不可欠です。
    ブリッジの下や周りに汚れが溜まりやすく、虫歯や歯周病のリスクがあるため、特に注意が必要です。

     

    1. 毎日の丁寧なブラッシング

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    ご自身の歯と同様に、毎食後に丁寧に歯磨きを行いましょう。
    特に、ブリッジと歯茎の境目や、ブリッジの下の部分(ポンティックの下)は汚れが溜まりやすいので、意識して磨くようにしましょう。

     

    2. 補助清掃用具の活用

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    通常の歯ブラシだけでは届きにくい部分の汚れを除去するために、以下のような補助清掃用具の活用をお勧めします。


    歯間ブラシ
    ブリッジの支台となっている歯と歯の間や、ブリッジの下の隙間に通して、汚れを掻き出します。
    適切なサイズの歯間ブラシを選びましょう。

    デンタルフロス(スーパーフロスなど)
    ブリッジの連結部分の下を通せるタイプのフロス(スーパーフロスなど)を使うと、ブリッジの下に挟まった食べかすやプラークを効果的に除去できます。

    タフトブラシ
    細かい部分や、ブリッジの複雑な形状の部分をピンポイントで磨くのに適しています。

    口腔洗浄器(ジェットウォッシャー)
    水流で汚れを洗い流すことで、ブリッジの下の清掃にも効果的です。

     

    3. 食生活への配慮

    ブリッジを装着したばかりの頃は、硬いものや粘着性の高い食べ物を避けるようにしましょう。
    また、極端に硬いものを頻繁に噛むことは、ブリッジに過度な負担をかけ、破損の原因となる可能性があるので注意が必要です。

     

    4. 定期的な歯科医院でのメインテナンス

    各務原市(鵜沼)の歯医者、医療法人正法閣 都クリニックのブリッジ治療

    どんなに丁寧にセルフケアを行っていても、歯ブラシだけでは取り除けない汚れや歯石は蓄積していきます。
    ブリッジを長持ちさせ、土台となっている歯や周囲の歯の健康を守るためには、定期的な歯科医院でのメインテナンスが非常に重要です。


    プロフェッショナルクリーニング(PMTC)
    歯科衛生士が専用の器具を用いて、ブリッジや周囲の歯に付着したプラークや歯石を徹底的に除去します。

    定期検診
    歯科医師がブリッジの状態、土台の歯、歯茎、噛み合わせなどをチェックし、問題がないかを確認します。
    早期に異常を発見し、対処することで、ブリッジを長く快適に使用することができます。

     

    ブリッジ治療概要

    治療期間

    2週間~3週間

    治療回数

    2回~3回

    費用(※症状によって金額は変わります)

    150,000円~360,000円(税別)

    歯を失うことは、お口の機能や見た目に大きな影響を与え、日々の生活の質を低下させてしまう可能性があります。
    ブリッジ治療は、失われた歯を固定式で補うことで、ご自身の歯に近い感覚で噛む機能を回復し、自然な笑顔を取り戻すための有効な選択肢です。

    当院では、患者様一人ひとりの口腔内の状態を精密に診断し、ご希望やライフスタイルに合わせた最適なブリッジ治療をご提案いたします。
    保険診療のブリッジから、見た目の美しさや機能性に優れた自費診療のブリッジまで、それぞれのメリット・デメリットを丁寧にご説明し、患者様にご納得いただいた上で治療を進めてまいります。

    また、ブリッジを長持ちさせ、お口全体の健康を維持するためには、治療後の適切な日常ケアと定期的な歯科医院でのメインテナンスが不可欠です。私たち歯科医院は、治療後も患者様が快適に過ごせるよう、全力でサポートさせていただきます。
    「歯が抜けてしまって困っている」「ブリッジについて詳しく知りたい」など、どんな些細なことでも構いません。
    お気軽に当院にご相談ください。皆様のお口の健康と快適な生活のために、私たちがお手伝いいたします。

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